『TNR(地域猫活動)』

2014年10月02日

街中で野良猫を見かけると、可哀想でつい何か食べ物をあげたくなりますよね
『TNR(地域猫活動)』

でも、本当にそれは猫達のためになっているのでしょうか??

猫は年に3回出産ができます。一度に5,6匹ほど産まれます。
春に生まれた子猫が半年後には赤ちゃんを産む身体に成長します
次々と生まれてくるその命に責任を持てますか?
『TNR(地域猫活動)』

増えた野良猫たちは、色々なトラブルに遭遇します。
〇ゴミを漁られたり糞尿の被害に苦しむ人、
〇病気や交通事故など野良猫の子猫は死亡率が高く、無残な死体を見かけることも少なくありません
〇人なれした野良猫が虐待を受けることも
〇犬と違って野良猫は行政が捕獲することはありません
〇滋賀県では年間800匹近くの猫が殺処分されていますそのほとんどは生まれたばかりの 子猫です。

野良猫たちのトラブルを減らすため、殺処分を減らすために必要なのが
『TNR(地域猫活動)』と言われています。

TNRとは
  T はトラップ    罠で捕まえる      
  N はニューター  避妊去勢手術をする
  R はリターン    元にいた場所に戻す

つまり、
野良猫を保護して、不妊手術をして、 元いた場所に戻してあげて、ご飯をあげておトイレの掃除。
病気や、怪我のチェックをしながら、1代限りの命を暖かく見守ってあげる活動。のことです

耳先をカットされた野良猫を見たことはありませんか?それは、手術が済んでいるしるしです。
右耳がカットされているのはオス、左耳がメス。
『TNR(地域猫活動)』
耳先をカットされた猫はサクラ猫って言うそうです。カットした耳が桜の花びらみたいでしょ!


「オスは子供を産まないから去勢手術なんかしなくても、いいんじゃない」
オス猫には周期的な発情はありません。
メス猫の発情の時に出すフェロモンでオスの発情が誘発されます。
なので、いつでも何度でも交尾できてしまいます。

オスはマーキングのとき、おしっこを霧吹きのようにスプレー噴射します
そのおしっこは鼻が曲がるほど臭いそうです。

雄猫の去勢手術することは、仔猫が産まれてくるのを減らすのに重要です。
そして手術することで、おしっこスプレーを減らすことができます。

『TNR(地域猫活動)』
「やっぱり、避妊去勢手術なんて可哀想」と思うかもしれません。
不妊手術と年間800匹も殺処分されている現状と、どちらが可哀想ですか?


世の中、全ての人が猫好きではありません。
苦手な人もいます。アレルギーで近寄れない人もいます。

人間と野良猫たちが気持ちよく暮らすためにTNRは大切な活動です。
いくら管理センターやボランティアさん達が殺処分される命の数を減らそうと頑張ってもいても、
野良猫にただエサを与え、子猫がどんどん増えても知らん顔の人がいれば減りません。
殺処分される命を減らすために、1人、1人の協力が必要です。
『TNR(地域猫活動)』

お願いです、 餌をあげるなら手術をする覚悟であげてください
手術が出来ないのなら、野良猫達をそっとしておいてください。

現状を知ってください、伝えて下さい、行動してください
そうすることで、殺されるだけの命は減ります。
『TNR(地域猫活動)』




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この記事へのコメント
猫にエサを与えるなら糞尿の世話もしてください。
Posted by T at 2016年04月08日 17:10
>T さん

以前、野良猫が食べ残したご飯が
そのまま放置されているのを見かけたことがありました。

猫にエサを与える方は、
周りの住民の方がどう思っているのかも気付いてほしいですよね。

食べ残しやトイレの清掃も含めての地域猫活動、
もっと多くの方に知ってもらいたい、広まってほしいと思います。
Posted by しっぽしっぽ at 2016年04月08日 21:17
大阪、京都あたりには野良猫の不妊手術に協力してくれる病院はあるみたいですが。滋賀の場合、こういった事を受け入れてくれる病院自体ない気がします。
さくら猫の話をしたら、嫌な顔されます。
Posted by なかなか at 2017年08月01日 08:44
>なかなかさん

動物病院で野良猫の手術をしてくださっても飼い猫と費用は同じ。
個人で活動を続けていくにはキビシイと思います。
わざわざ京都の病院まで行かれるボランティアも。

地域の方々が理解、協力してくだされば
県の保護センターや大津市の愛護センターで協力、支援をしてくださいますが、
滋賀ではまだまだ理解されにくいですよね。
Posted by しっぽしっぽ at 2017年08月01日 19:26
私も、手術の際は京都まで連れて行ってます。避妊や去勢をさせるのは、人間の身勝手だと言われたことがあります。また、そういった活動にお金を使うのは余裕があるからだと言う人もいます。けれど、実際には、そんな余裕のある生活をしているわけではありません。お金と時間を頑張って捻出するのは、少しでも殺処分される猫を減らしたいと思うからです。個人の活動には、お金も時間も限界があります。
Posted by ニャン太郎 at 2019年02月19日 00:31
>ニャン太郎さん

コメントありがとうございます。
この記事を書いた4年前は確かに個人で活動するしかありませんでした。
ようやく今年度より滋賀県動物保護管理センターも地域猫活動の支援を始めてくださり、
不妊手術の実施や補助金の交付が受けられるようになりました。

『地域で取り組む野良猫との共存』
http://shigawanko.shiga-saku.net/e1456143.html

まだまだ少ないですが、興味があると相談される方や、実際に動き始めている地域もあります。
それでもまだ、手術をするのは可哀想、手術後リリースするのはやめてほしい等の声が上がるのが現状ですね。
Posted by しっぽしっぽ at 2019年02月19日 18:29
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